モール(Christian Otto Mohr)(読み)もーる(英語表記)Christian Otto Mohr

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

モール(Christian Otto Mohr)
もーる
Christian Otto Mohr
(1835―1918)

ドイツの応用力学者。ホルシュタインのウェッセルブーレンで生まれる。ドイツ国営鉄道の建築技師を経て、シュトゥットガルトドレスデンの各工科大学教授を歴任、19世紀以来の静力学を体系化、整理し、図式解法に発展させた。なかでもトラスの図解力学およびクラペイロン方程式(3連モーメント法)に著しい業績をあげ、梁(はり)の曲げに関するモール定理、座屈理論におけるモールの応力円を創出した。ドイツにおける最初の名誉工学博士の一人。ドレスデンで没した。

村松貞次郎・藤原恵洋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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