ヤマラッキョウ(山薤)(読み)ヤマラッキョウ(英語表記)Allium thunbergii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤマラッキョウ(山薤)」の意味・わかりやすい解説

ヤマラッキョウ(山薤)
ヤマラッキョウ
Allium thunbergii

ヒガンバナ科ネギ属の多年草。日本の本州以南および東アジアに分布し,山地草原に生える。鱗茎は 1.5~3cmで,外皮は灰白色,古い褐色の外皮が残る。葉は茎の下部に 2~3個つき三稜があって,下方で鞘状になる。9~11月,葉の間から高さ 30~50cmの円柱形の花茎を出し,多数の紅紫色の花が球状の散形花序をつくる。花被片は平開しない。おしべ 6本は花被より長く突き出している。ラッキョウに似ているが,花柄が短く,冬は葉が枯れることで区別できる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android