ネギ属(読み)ネギぞく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネギ属」の意味・わかりやすい解説

ネギ属
ネギぞく
Allium; allium

ヒガンバナ科に属する香りの強い球根性の多年草熱帯地方オーストラリアニュージーランドなどを除く,世界のほとんどの地域に分布する。タマネギニンニクチャイブネギなどは重要な食用作物として栽培され,一部は観賞用として育てられている。強い刺激臭をもつ直線状の葉と地下で育つ鱗茎根茎を特徴とする。6枚の花弁をもつ花が,いわゆるねぎ坊主と呼ばれる球形花房を形成し,には黒い種子ができる。

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世界大百科事典(旧版)内のネギ属の言及

【ネギ(葱)】より

…宮中の女房言葉ではネギを〈ひともじ〉といい,これに対してニラを〈ふたもじ〉と呼んだことが《大上﨟御名之事》に記されている。【槙 佐知子】
[ネギ属Allium
 ネギ属(英名garlic)は北半球を中心に約500種が知られている。属としてはよくまとまった群で,すべて植物体にニンニク様のにおいを有し,花は多数が散形花序をつくり,その花被片は1脈を有した小型で離生し,また花序を包む膜状の苞を有しているなどの特徴がある。…

※「ネギ属」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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