百科事典マイペディア 「ヨハネ(十字架の)」の意味・わかりやすい解説 ヨハネ(十字架の)【ヨハネ】 スペインの神秘詩人。スペイン名フアン・デ・ラ・クルスJuan de la Cruz。カルメル会の改革者として活躍。改革に反対する勢力によりトレドの僧房に8ヵ月監禁されたが,そのとき詩の大半を書いたという。代表作は神との合一に至る魂の過程を描いた《暗夜》や《霊の賛歌》がある。ちなみに,前者はわずか40行の詩篇であるが,これには詩人自身の手になる長編の注釈本《カルメル山登攀(とうはん)》が書かれている。→関連項目カルメル会|テレサ(アビラの) 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報