ロクリス(英語表記)Lokris

改訂新版 世界大百科事典 「ロクリス」の意味・わかりやすい解説

ロクリス
Lokris

ギリシア中部の古代地名。2地域に分かれ,東はエウボイア湾側でロクリス・オプンティアLokris Opountia,西はコリントス湾北岸とアンフィッサ峡谷を含みロクリス・オゾリスLokris Ozolisとよばれていた。これはロクリス人の間に後からフォキス人が侵入したためで,以後も絶えず近隣侵略に悩まされたが,東西で同じ市民権を保持した。ロクリス人はギリシア史上たいした役割は果たしていないが,前8世紀ころ南イタリア最初のギリシア人植民市ロクロイ・エピゼフュリオイLokroi Epizephyrioi)を建設している。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ロクリス」の解説

ロクリス
Lokris

エウボイア海峡とコリント湾双方に面した中部ギリシアの地で,中間にはドーリスフォキスがあって,東と西に分かれていた。南イタリアのロクロイ・エピゼフィリオイは前者植民市

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android