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フォキス フォキス Phōkis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フォキス
フォキス
Phōkis

古代のギリシア中部の一地方。コリント湾の北岸でパルナッソス山などがある山岳地帯。パルナッソス山とカッリドロモン山の間のケフィッソス川流域の狭い谷は比較的肥沃で農耕に適し,流域沿いにフォキスの多くの集落があった。

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世界大百科事典 第2版の解説

フォキス【Phōkis】

ギリシア中央部,コリントス湾に面したデルフォイを含む一地方。肥沃な平野部を有し,北部にパルナッソス山系がそびえるこの地方は,前6世紀になって強力な連邦を組織し,前4世紀には参加都市が22に達した。早くからデルフォイの隣保同盟に参加し,デルフォイへの覇権とケフィッソス渓谷を経由して北部ギリシアへ抜ける通行路の支配権とを巡り,近隣諸市と緊張関係が続き,そのつど外交手腕を発揮した。第2回,第3回神聖戦争の主役でもあった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フォキス
ふぉきす
Foks

ギリシア中部の県。古典ギリシア語の綴(つづ)りはPhokis。英語名フォーシスPhocis。コリント湾の北岸に位置する。面積2120平方キロメートル、人口4万9200(2003推計)。県都アンフィサAmfissa。パルナッソス山系(最高峰2457メートル)を挟んで北側には肥沃(ひよく)なケフィソス川中流域の平野が広がり、南側にはコリント湾に接続する豊かなオリーブ樹林のクリサ峡谷が開ける。山がちなためオリーブ栽培のほかには牧畜が主たる産業である。[真下とも子]

歴史

古代から中部ギリシアの一地域をなし、パルナッソス山の南麓(なんろく)に神託で有名なデルフォイがあった。フォキス人は北西ギリシア方言を用い、デルフォイのアンフィクティオニア(隣保同盟)の一員であり、紀元前6世紀以来、強固な同盟を組織した。ペルシア戦争の際は、プラタイアイの戦いでペルシア側につき、前5世紀なかばの第2回神聖戦争では、アテネの援助を得て第1回神聖戦争以来独立していたデルフォイを支配下に置いた。ペロポネソス戦争ではスパルタに味方し、前371年のレウクトラの戦い以後はテーベの勢力圏に組み入れられ、前356~前346年の第3回神聖戦争では勇敢に抵抗したが、力尽きてマケドニア王フィリッポス2世に屈した。前3世紀にはアイトリア同盟に属したりマケドニア王国と結んだりし、前189年に新しい同盟を結成したが、前146年以降ローマの実権下に入った。[清永昭次]

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