二十六夜待(読み)にじゅうろくやまち

精選版 日本国語大辞典 「二十六夜待」の意味・読み・例文・類語

にじゅうろくや‐まち ニジフ‥【二十六夜待】

〘名〙 江戸時代陰暦一月七月の二六日の夜に月の出るのを待って拝むこと。月光の中に彌陀(みだ)観音勢至(せいし)三尊の姿が現われるといわれ、高輪から品川あたりにかけて盛んに行なわれた。多く七月にいう。六夜待。《季・秋》
評判記役者口三味線(1699)京「さいわい今宵さる子共衆の方に、廿六夜待がござるが」

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世界大百科事典(旧版)内の二十六夜待の言及

【月待】より

…定まった月齢の夜に,月の出を待ってこれをまつる行事。三日月待,十六夜待,十七夜待,十九夜待,二十二夜待,二十三夜待,二十六夜待などあるが,このうち二十三夜待がもっとも古く,16世紀ごろに京都の公家社会では行われていた。正月,5月,9月の月待が重視され,その夜は家の主人は斎戒沐浴して,翌朝まで起きているのが本来であった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」