さん‐ぞん【三尊】
〘名〙
※性霊集‐六(835頃)於大極紫震両殿請百僧雩願文「曲躬合掌、焼香散花、於二大極清冷両殿一、雩二乎三尊之霊一」 〔四十二章経〕
※本朝文粋(1060頃)一四・一条院四十九日御願文〈
大江匡衡〉「仏者生前之御願。以
二三尊
一為
二賓朋一」
※俳諧・奥の
細道(1693‐94頃)
平泉「光堂は三代の
棺を納め、三尊の仏を安置す」
④ 釈迦如来、薬師如来、阿彌陀如来など、三体の尊い仏をいう。
※太平記(14C後)一八「其の光の中に釈迦薬師彌陀の三尊、光を並べて座し給ふ」
さん‐そん【三尊】
〘名〙 人としてうやまい仕えなければならない三種の尊い人。父・師・
主君のこと。三成。〔
新撰字鏡(898‐901頃)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
さん‐ぞん【三尊】
1 仏・法・僧の三宝。
2 中央の仏(中尊)と左右の脇侍の菩薩の三体。薬師三尊・釈迦三尊・阿弥陀三尊など。三尊仏。三尊像。
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世界大百科事典内の三尊の言及
【一光三尊】より
…3体の仏像が一つの大きな光背を負う図像をいう。一光とは一つの光背,三尊とは如来を中尊として,その左右に2菩薩を脇侍とする三体一具の仏像のことである。その光背の形は舟形,あるいは1枚の蓮弁を大きくかたどったような形をしており,挙身光ともいう。…
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