五六(読み)ゴロク

デジタル大辞泉 「五六」の意味・読み・例文・類語

ご‐ろく【五六】

双六すごろくさいころばくちなどで、2個のさいの目が五と六と出ること。
五寸角、六寸角のような、太くしっかりした材木
大物だいもつの―にて打ちつけたる桟敷」〈太平記・二七〉
縦が六幅むの、横が五幅いつのの、三畳間につる蚊帳
「白むくを―の中でくけて居る」〈柳多留一二

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精選版 日本国語大辞典 「五六」の意味・読み・例文・類語

ご‐ろく【五六】

〘名〙
① 五と六。また、五か六くらいの数。
② 計算で、五に六をかけること。また、三〇。
※寛斎摘草(1786)二「五六年云去、新晴聴宿鴉、東隣沽柏酒、南市買梅花
③ 五寸(約一五・一センチメートル)角、六寸(約一八・二センチメートル)角のような堅く太い材木。
※太平記(14C後)二七「大物の五六にて打ち附けたる桟敷、傾き立って」
④ 家の根継などをする時、柱を持ち上げるのに用いる材木。〔俚言集覧(1797頃)〕
双六(すごろく)や丁半博打(ばくち)などで二個の賽(さい)の目が、五と六となって出ること。
※浮世草子・好色産毛(1695頃)二「うつ程にうつ程に、くぐれ一六、飛つきの五六、三一(さんみち)重一(でっち)四の二四六、諸目(もろめ)打はづす事なし」
縦横が五幅(いつの)と六幅(むの)の蚊屋。三畳間に釣る蚊屋。
※雑俳・柳多留‐一二(1777)「白むくを五六の中でくけて居る」

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