余芳(読み)ヨホウ

デジタル大辞泉 「余芳」の意味・読み・例文・類語

よ‐ほう〔‐ハウ〕【余芳】

あとまで残っているよい香り。余香
後世に残っている名誉。遺芳

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「余芳」の意味・読み・例文・類語

よ‐ほう ‥ハウ【余芳】

〘名〙
① 余りの芳香。残っているかおり。余香。
※江吏部集(1010‐11頃)上・九月尽日於秘芸閣同賦秋唯残一日「今夕階蓂雖落尽、明朝籬菊有余芳」 〔陸機‐塘上行〕
死後もなお残っているほまれ。〔晉書‐儒林伝序〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「余芳」の読み・字形・画数・意味

【余芳】よほう(はう)

なごりの香り。宋・黄庭堅叔夜(康)の詩を書して、姪の榎に与ふ〕叔夜の此の詩、豪壯麗、一點も塵俗の氣無し。~其の餘を攬(と)れば、(すなは)ち面上三斗の俗塵を撲去すべし。

字通「余」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報