塵俗(読み)ジンゾク

デジタル大辞泉 「塵俗」の意味・読み・例文・類語

じん‐ぞく〔ヂン‐〕【×塵俗】

けがれた俗世塵界

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精選版 日本国語大辞典 「塵俗」の意味・読み・例文・類語

じん‐ぞくヂン‥【塵俗】

  1. 〘 名詞 〙 うきよのちり世間のならわしや、しがらみにとらわれていること。けがれた俗世。転じて、俗世に住む人。俗塵。塵界。俗界世俗俗世間
    1. [初出の実例]「烟霧辞塵俗、山川壮処居」(出典懐風藻(751)独坐山中〈民黒人〉)
    2. 「形躰比丘に似れども所行は塵俗に劣れり」(出典:三国伝記(1407‐46頃か)八)
    3. [その他の文献]〔任昉‐王文憲集序〕

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普及版 字通 「塵俗」の読み・字形・画数・意味

【塵俗】じん(ぢん)ぞく

世俗。梁・任〔王文憲(倹)集の序〕時に司徒袁粲は、高世の度り。塵俗をせり。齡なるを見、(すなは)ち風をんで推し、じて曰く、衣冠禮樂、盡(ことごと)く是(ここ)に在りと。

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