入端(読み)イリハ

デジタル大辞泉 「入端」の意味・読み・例文・類語

いり‐は【入端】

能で、舞いながら退場すること。また、1曲の終末部分
舞踊的な芸能で、退場するときの踊り・歌・音楽などを演じる部分。登場のときをさしていうこともある。⇔出端では

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精選版 日本国語大辞典 「入端」の意味・読み・例文・類語

いり‐は【入端】

〘名〙
能楽で、一曲の終末部分をいう。また、舞いながら退場する部分。また、退場のしおどき。
三道(1423)「切拍子の静かならん懸りをいりはにせん事似合ふべきか」
② 近世初期の歌舞伎踊歌などの組歌の中で最後の部分。また、踊りながら退場すること。きり。→出端(では)
③ 舞いながら登場すること。
金銭などの要りどころ。使いみち。
浄瑠璃三浦大助紅梅靮(1730)三「金の入(いり)はを悟(さと)られまいと」

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