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三道 サンドウ

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デジタル大辞泉の解説

さん‐どう〔‐ダウ〕【三道】


三行(さんこう)」に同じ。
律令制大学寮に設置された3学科。明経(みょうぎょう)道明法(みょうぼう)道算道
兵家で、兵を用いる三つの方法。正兵奇兵伏兵
仏語。
㋐「三悪道」に同じ。
のこと。輪廻(りんね)を、煩悩とそれによる行為と、その結果としての苦との三つでとらえたもの。
㋒仏道修行の三段階。聖者の位の見道、修練を積む位の修道(しゅどう)、学ぶべきもののなくなった位の無学道
意業(いごう)の三悪。貪・瞋(しん)・邪見。
世阿弥が説いた、能を作る場合の3要素。種(素材)・作(構成)・書(作詞・作曲)。
世阿弥の「能作書」の別名。

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

さんどう【三道】

〔礼記 祭統〕 「 三行さんこう 」に同じ。
〘仏〙
迷いをもつ衆生の生のこと。煩悩ぼんのうをもち、身口意の三業をなし、苦を得るので、惑道・業道・苦道とする。三種類の生存があるのではなく、三道で一つの生存をさす。輪廻りんねの三道。
三悪道。
真理を理解して、聖者の位にはいる見道、修練を積む修道、もはや学ぶことのない完成された境地である無学道。
中古、大学の学問の三つの分野。明経・明法・算道。
能を作るにあたっての三つの大切な条件、すなわち種(素材)・作(構成)・書(文を案じて書くこと)。世阿弥の用語。また、世阿弥の「能作書」の別名。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

三道
さんどう

世阿弥(ぜあみ)の能楽論書。1423年(応永30)、次男の観世元能(もとよし)に与えたもの。『能作書』ともよばれるとおり、能の作品の作り方について詳述した伝書。三道、つまり種(しゅ)(素材)、作(さく)(構成)、書(しょ)(作詞)を能作の出発点と説き、三体(老体・女体(にょたい)・軍体)の基本のジャンルから鬼に至る能の書き方、演者に当てはめた能の作り方、開聞(かいもん)・開眼(かいげん)(山場)の設定の仕方が語られている。新作の規範とすべき能の曲名があげられ、演技においても能作においても、幽玄という美意識を貫くべきことを結論としている。[増田正造]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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