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組歌 くみうた

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

組歌
くみうた

地歌箏曲における楽曲分類名称。組唄とも書く。いくつかの独立した歌を組合せて1曲としたものをいう。 (1) 地歌では,三味線本手または三味線組歌といい,17世紀初めに石村検校または虎沢検校らが作曲,その後柳川検校らが追加整理した最古典曲で,三味線による芸術的な声楽曲の最古の楽曲類でもある。

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デジタル大辞泉の解説

くみ‐うた【組歌/組唄】

三味線・箏(そう)で、既成の歌詞をいくつか組み合わせて1曲に作曲したもの。地歌(三味線組歌)・箏曲(箏(こと)組歌)の最古の形式。修業の便宜上、表組裏組などに分類している。組。

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百科事典マイペディアの解説

組歌【くみうた】

地歌箏曲の曲種分類用語。もともとは独立した小編歌謡を数首組み合わせて歌詞とした曲種。三味線組歌と箏組歌とがある。前者は室町末期〜江戸初期に作曲されたもので,日本における三味線の楽器改良に関与したと伝えられる石村検校〔?-1642〕またはその門下の虎沢検校〔?-1654〕の創始という。
→関連項目長歌菜蕗

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世界大百科事典 第2版の解説

くみうた【組歌】

日本音楽の形式名称,分類用語。おもに箏曲,地歌に用い,小編の歌をいくつか組み合わせたものをいう。八橋検校以降の箏組歌は4句からなる歌を四つから七つ組み合わせて1曲とし,各歌の拍数は等しく,類型的な楽曲構造を有する。三味線組歌は本来独立していた種々の歌を組み合わせたもの。組歌は箏,三味線ともに伝承教習上の規範曲として重要視され,本手組,破手組あるいは,表,裏,中,奥などの段階に分類されるようになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

組歌
くみうた

日本音楽用語。地歌、箏曲(そうきょく)の曲種名で、それぞれ「三味線組歌」「箏(こと)組歌」とよんで区別しているが、通常「組歌」というと後者をさす。いずれも日本における最古典の歌曲であるが、音楽的性格は異なる。既存の小編歌謡の歌詞をいくつか組み合わせて一曲にし、三味線あるいは箏の伴奏で歌うので組歌といわれるが、のちにはこの形式に従って組歌として作曲されたものもある。
 組歌は、本来は盲人音楽家の職格のための必修曲であり、その伝授段階あるいは免許取得段階として、三味線組歌は表(おもて)組・破手(はで)組・裏組・中組・奥組、箏組歌は表組・裏組・中許(なかゆるし)・奥許・秘曲などに組分け(分類は流派により多少異なる)されたので、この意味でも組歌という(この意味での組歌は胡弓(こきゅう)楽にも存在する)。この場合の箏組歌には、歌のない段物なども付物(つけもの)として含まれる。
 現在の地歌、箏曲の諸流派は、元来はそれぞれの組歌の伝承経路を示すものであり、地歌においては寛永(かんえい)(1624~44)ごろまでに成立した表組をはじめとする三味線組歌(三味線の伝承規範曲という意味で「三味線本手」ともよばれる)の伝承系譜をもって、柳川(やながわ)流と野川流に分かれる(ただし曲目に異同がある)。また箏曲においては八橋検校(やつはしけんぎょう)が慶安(けいあん)(1648~52)ごろに完成した八橋十三組(『菜蕗(ふき)』『梅が枝(え)』ほか11曲)の伝承を諸流派の始まりとしているが、その後も組歌の作曲が諸検校によって行われ、江戸中期には新作がいったん禁止されたともいわれる。江戸末期になると組歌の創作は少なくなったが、そのなかで光崎(みつざき)検校の天保(てんぽう)組(『秋風の曲』のこと)や、吉沢検校(2世)の古今組(『千鳥の曲』など5曲)など、異系統ではあるが、組歌形式の楽曲もつくられている。[由比邦子]

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世界大百科事典内の組歌の言及

【裏組】より

…邦楽の分類用語。とくに箏・三味線の組歌の分類に用いる。組歌は箏・三味線ともに伝承教習上の規範曲として重要視され,楽曲の構造,風格,難易度などにより分類されるようになった。…

【箏曲】より

…狭義には,雅楽の箏に対して,近世以降の箏伴奏の歌曲と,それに付随する器楽曲をいい,最も狭義には,盲人音楽家を伝承・教習の中心として普及し,地歌と関連して発展してきた芸術的な室内音楽をいう。
[歴史と分類]
 寺院芸能の一つとして行われていた〈越天楽歌物(えてんらくうたいもの)〉の類の歌曲を,組歌形式の箏伴奏のものに編集したのは,筑紫善導寺の僧の賢順であった。以後,この歌曲を,〈筑紫箏(つくしごと)〉ないし〈筑紫流箏曲〉といった。…

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