全日本自動車産業労働組合総連合会(読み)ぜんにほんじどうしゃさんぎょうろうどうくみあいそうれんごうかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

全日本自動車産業労働組合総連合会
ぜんにほんじどうしゃさんぎょうろうどうくみあいそうれんごうかい

略称自動車総連。 1965年結成された自動車労組協議会 (自動車労協) から 72年,連合体に発展した産別組織で,トヨタ,日産をはじめ自動車製造・部品・販売各社の労働組合を網羅している。 48年結成された全日本自動車産業労働組合 (全自) が日産争議に破れて 54年解散,日産の第二組合から発展した日本自動車産業労働組合連合会 (自動車労連,のち日産労連=全日産一般業種労働組合連合会と改称) と,トヨタ,いすゞなどが結成した全国自動車産業労働組合連合会 (全国自動車) および富士,三菱重工などが自動車労協を結成した。自動車労協から自動車総連への発展に際して全国自動車は解散,自動車総連は同産業の唯一の産別組織となった。発足と同時に国際金属労連日本協議会 IMF・JC (のち金属労協=全日本金属産業労働組合連合会) に加盟電機鉄鋼とともに日本の賃金相場形成に重要な位置を占めるにいたった。ナショナル・センターに対しては中立を堅持していたが,労働界の再編統一に際して連合 (全日本民間労働組合連合会,のち日本労働組合総連合会に発展) に加盟した。

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世界大百科事典(旧版)内の全日本自動車産業労働組合総連合会の言及

【自動車総連】より

…正称は全日本自動車産業労働組合総連合会。連合の加盟組合。…

※「全日本自動車産業労働組合総連合会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」