危うきこと累卵のごとし(読み)あやうきことるいらんのごとし

故事成語を知る辞典 「危うきこと累卵のごとし」の解説

危うきこと累卵のごとし

今にも崩壊してしまいそうなほど、危険な状態のたとえ。

[使用例] 他の地主たちも、彼に倣って立入禁止を断行した。そして、累卵の危きにある(地主の権利)を辛うじて護る事が出来た[葉山嘉樹乳色の靄|1926]

[由来] 「韓非子じっ」の一節から。大国に挟まれたそうという小国について、「其の君の危うきこと、お累卵のごときなり(その国の君主の危険な状態は、ちょうど積み重ねた卵のようなものだ)」と述べています。

〔異形〕累卵の危うき。

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