呻吟語(読み)しんぎんご(英語表記)Shēn yín yǔ

改訂新版 世界大百科事典 「呻吟語」の意味・わかりやすい解説

呻吟語 (しんぎんご)
Shēn yín yǔ

中国,明代の思想家呂坤(りよこん)(1536-1618)の著。呂坤には《実政録》の著もあり,政治実務にも精通した思想家である。それだけに《呻吟語》ではことさらに形而上学について語ることはひかえ,むしろ,政争混乱にあけくれた暗い社会の中での体験と痛切な反省をふまえて,市民生活の日常的な心得や政治的な場における処世訓などを切々と説いている。本書はそのためか,中国においてよりはむしろ日本において《菜根譚》とともによく読まれた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「呻吟語」の意味・わかりやすい解説

呻吟語
しんぎんご

呻吟語摘」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android