呂坤(読み)りょこん(その他表記)Lü Kun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「呂坤」の意味・わかりやすい解説

呂坤
りょこん
Lü Kun

[生]嘉靖15(1536)
[没]天命3(1618)
中国,明の儒学者。寧陵 (河南省) の人。字は叔簡。号は新吾。襄垣知県をはじめとし山西巡撫にいたる。地方政治に関する『実政録』 (7巻) を著わし有名となった。自分の意見が朝廷に入れられないことから辞職したのちは,著述と教授に専念空理空論を嫌い,実際の用に立つことを学問本分とし民衆道徳の宣揚に努力した。主著『小児語』『呻吟語摘』『閨範』。

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世界大百科事典(旧版)内の呂坤の言及

【呻吟語】より

…中国,明代の思想家呂坤(りよこん)(1536‐1618)の著。呂坤には《実政録》の著もあり,政治の実務にも精通した思想家である。…

※「呂坤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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