大潟(村)(読み)おおがた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大潟(村)」の意味・わかりやすい解説

大潟(村)
おおがた

秋田県中西部、南秋田郡にある村。八郎潟(はちろうがた)の中央干拓地造成の結果誕生した自治体である。1957年(昭和32)八郎潟干拓事業所が置かれ、国の直轄事業として干拓化が進み、1964年に大潟村が発足した。村名は八郎潟の古称大方(おおがた)からとった。1965年に第一次入植農家56戸が入村、最終となった1978年までの入植で全農家数589戸(2015年現在491戸)となる。入植者の出身地は全国に及ぶが、秋田県出身者がほぼ半数である。1戸当りの耕地面積は15ヘクタール。6戸90ヘクタールを単位とし、トラクター、大型コンバインなどを共同利用、カントリーエレベーター(農産物乾燥調整貯蔵施設)は村全体で利用するなど効率の高い営農を行っている。米作のほか、小麦大豆なども生産する。村はゼロメートル地帯で、マイナス4メートルの所もある。1973年に県立農業短期大学(現、秋田県立大学大潟キャンパス)が設立された。面積170.11平方キロメートル。人口3011(2020)。

[宮崎禮次郎]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android