大潟村(読み)おおがたむら

共同通信ニュース用語解説 「大潟村」の解説

大潟村

琵琶湖に次ぎ日本で2番目の広さだった湖「八郎潟」を干拓する国営事業により、1964年10月1日に新しく生まれた村。入植者には1戸当たり10ヘクタール(後に15ヘクタール)の農地や最新式の農具が配分され、日本の「モデル農村」を目指した。70年代に国が減反政策を始めると、村内減反に従う農家反対派に二分され長く対立した。現在の人口は約3千人。農作物作付面積のうち水稲が9割以上を占める。

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日本歴史地名大系 「大潟村」の解説

大潟村
おおがたむら

面積:一六六・五七平方キロ

八郎潟中央干拓地に位置し、東は東部承水路を隔てて八郎潟町、山本郡琴丘町・山本町と接し、北は同郡八竜はちりゆう町、西は西部承水路を隔てて若美町、南は八郎潟調整池を隔てて天王町・昭和町・飯田川町・井川町と接する。四方平坦の新生大地で、集落は西部中央にあり、東に出羽丘陵南西寒風かんぷう山を望む。古来、八郎潟の馬場目ばばめ川河口以北を大潟と称し、「吾妻鏡」文治六年(一一九〇)一月六日条に「秋田大方」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大潟村」の意味・わかりやすい解説

大潟〔村〕
おおがた

秋田県北西部,八郎潟の干拓地に 1964年に誕生した村。八郎潟干拓は江戸時代以降,幾度か計画されたが実現しなかった。 56年農林水産省の管轄で計画が立てられ,翌年オランダの技術を導入して着工。 66年潟面積約2万 2000haの中央に約1万 6000haの干拓地が生れた。 67年から入植者を募集し,全国から合計 580戸,2821人が移住 (74年第5次募集まで,その後 79年に9戸が追加入植) 。大型機械農業を目指し,1戸あたりの経営規模は平均 15ha,6戸で1グループとし,90haの圃場をもつ大規模なもの。共同作業,大型機械の利用,直播水田農業が基本方針。西部の総合中心地には行政・文教・医療厚生・文化・金融機関などが集る。中央幹線排水路に沿ってソーラースポーツラインが走り,バッテリーカーやソーラーカーのレースが行われている。面積 170.11km2。人口 3011(2020)。

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