奈良八重桜(読み)ならのやえざくら

精選版 日本国語大辞典 「奈良八重桜」の意味・読み・例文・類語

なら‐の‐やえざくら ‥やへざくら【奈良八重桜】

〘名〙 サクラの園芸品種の一つ。カスミザクラ改良種と推定される。花は八重咲きで、径二センチメートルぐらい。花弁は三〇枚ほど。花色は淡紅色であるが、蕾は濃紅色。芽は黄茶色。奈良桜、奈良都八重桜などの名で江戸初期から知られている。奈良では単に、「八重桜」という。知足院地内のものは大正一二年(一九二三)三月に天然記念物に指定された。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「奈良八重桜」の解説

奈良八重桜 (ナラヤエザクラ)

学名Prunus leveilleana
植物。バラ科の落葉高木,園芸植物

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世界大百科事典(旧版)内の奈良八重桜の言及

【サクラ(桜)】より

…北海道から九州の山地に生え,朝鮮半島,中国東北部まで分布している。奈良市の知足院(ちそくいん)にある有名な奈良八重桜はカスミザクラの八重咲きで,花期が遅く,4月下旬になって淡紅色の花が咲く。ヤマザクラにつづいて咲くオオヤマザクラ(大山桜)P.sargentii Rehd.(イラスト)は,北海道の山地に多いのでエゾヤマザクラ,あるいは紅色の花が咲くのでベニヤマザクラともいい,北海道では5月に入ってから咲き,新冠の桜並木,小樽苗畑,厚岸の国泰寺など名所が多い。…

※「奈良八重桜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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