八重桜(読み)ヤエザクラ

  • やえざくら やへ‥
  • やえざくら〔やへ〕
  • 八重桜 (ヤエザクラ)

デジタル大辞泉の解説

八重咲きのサトザクラヤマザクラから変化したもので、の中では遅く開花し、花色は白・紅・緑黄など。ぼたんざくら。 春》「奈良七重七堂伽藍―/芭蕉
女房装束で、五衣(いつつぎぬ)に桜色を用いること。
「女院よりの御装束は、―をえもいはず匂はせ給へり」〈栄花・若水〉

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

愛知の日本酒。蔵元は「旭酒造」。所在地は碧南市東浦町。
宮崎の芋焼酎。酒名は、蔵元の庭にある八重桜にちなみ命名。仕込み、貯蔵ともにを使用。白麹で仕込み、常圧蒸留で造る。原料はコガネセンガン、米麹。アルコール度数25%、30%。芋焼酎のほか、そば焼酎、麦焼酎もある。蔵元の「古澤醸造」は明治25年(1892)創業。県内で唯一土蔵の仕込み蔵をもつ。所在地は日南市大堂津。

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大辞林 第三版の解説

ヤマザクラなど日本の山野に自生するサクラ類の栽培園芸品種で、花が八重咲きのもの。ボタンザクラ。 [季] 春。 奈良七重七堂伽藍- /芭蕉
五衣いつつぎぬ・表着うわぎまで桜色であること。 女院よりの御装束は-をえもいはず匂はせ給へり/栄花 若水

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① サクラの園芸品種。花は八重咲きで、花色は淡紅・紅など。オオシマザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラなどよりやや遅れて開く。ぼたんざくら。《季・春》
※金葉(1124‐27)賀・三一五「九重に久しく匂へ八重桜のどけき春の風と知らずや〈藤原実行〉」 〔俳諧・毛吹草(1638)〕
② 桜色の襲(かさね)に①の文様を配した装束。
※栄花(1028‐92頃)若水「女院よりの御装束は、やえざくらをえもいはず匂はせ給へり」
③ 紋所の名。桜の紋を、大、中、小三つ重ね合わせた図柄のもの。

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世界大百科事典内の八重桜の言及

【花】より

…その代表例がサトザクラの開発であった。あの美しい肉厚の八重桜は,関東農民が自力で開発した園芸品種であるというのであるが,同時代の教養人である兼好法師の目には不快に写ったらしく,《徒然草》は〈花はひとへなる,よし。八重桜は奈良の都にのみありけるを,この比(ごろ)ぞ,世に多く成り侍るなる〉(第百三十九段)と非難している。…

※「八重桜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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