宝山左衛門(初代)(読み)たから・さんざえもん

朝日日本歴史人物事典 「宝山左衛門(初代)」の解説

宝山左衛門(初代)

没年:弘化1.1.25(1844.3.13)
生年:生年不詳
江戸後期の歌舞伎囃子方。「ほう・やまざえもん」と称したらしい。初代真津田為吉の門弟。前名田中源兵衛,2代目真津田為吉,福原百三郎,坂文左衛門,福原山左衛門。文政8(1825)年宝山左衛門を名乗る。4代目望月太左衛門と並び称された名人で,当意即妙の芸に優れ,能楽囃子と異なる独自の歌舞伎囃子の手法を形成するのに貢献した。

(小林責)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宝山左衛門(初代)」の解説

宝山左衛門(初代) たから-さんざえもん

?-1844 江戸時代後期の歌舞伎囃子方(はやしかた)。
初代真津田(まづた)為吉の門にはいり,2代真津田為吉,福原百三郎などをへて文政8年宝山左衛門となる。文政-天保(てんぽう)のころ4代望月太左衛門とならんで江戸歌舞伎界の囃子方名手といわれた。ただしい読みは「ほう-やまざえもん」。天保15年1月25日死去。

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