小堀甚二(読み)こぼり じんじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小堀甚二」の解説

小堀甚二 こぼり-じんじ

1901-1959 昭和時代小説家,評論家
明治34年8月28日生まれ。大正15年雑誌「解放」に戯曲「或(あ)る貯蓄心」を発表し,プロレタリア文学運動に参加。昭和12年人民戦線事件で逮捕された。この間の昭和2年平林たい子と結婚,30年離婚。そのいきさつを「妖怪(ようかい)を見た」にかいた。昭和34年11月30日死去。58歳。福岡県出身。本名は清寿(きよとし)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小堀甚二の言及

【平林たい子】より

…そういう痛烈な生活をリアルに作品化した《嘲る》(1926),《施療室にて》(1927)によって,プロレタリア文学の新進作家として認められた。27年《文芸戦線》同人小堀甚二と結婚,戦争中は夫婦ともに検挙されたり,病気に倒れたり,苦難つづきであった。戦後旺盛な創作活動を再開,《かういふ女》(1946),《地底の歌》(1949),《砂漠の花》(1957),《秘密》(1967)などを残した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」