山を抜く(読み)ヤマヲヌク

デジタル大辞泉 「山を抜く」の意味・読み・例文・類語

やま・く

《「史記項羽本紀の「力は山を抜き、気は世をおおう」から》山を抜き取るほど力が強大である。→抜山蓋世ばつざんがいせい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「山を抜く」の意味・読み・例文・類語

やま【山】 を 抜(ぬ)

(「史記‐項羽本紀」に見える故事で、劉邦天下を争った項羽が、戦い利あらず、垓下で包囲され、四面楚歌を聞いて自ら運命の非をさとり、愛妾虞美人を前にうたった、いわゆる「垓下歌」の「力抜山兮気蓋世、時不利兮騅不逝」から) 力が強大で山を抜き取るほどである。
太平記(14C後)二六「項羽が山を抜(ヌ)く力、魯陽が日を返す勢有共、此堅陣に懸入て戦ふ可しとは見えざりけり」

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