抜山蓋世(読み)バツザンガイセイ

デジタル大辞泉 「抜山蓋世」の意味・読み・例文・類語

ばつざん‐がいせい【抜山蓋世】

《「史記項羽本紀から》山を抜き取るほどの力と、世をおおいつくすほどの気力があること。英雄豪傑の力と意気形容ちから山を抜き気は山をおおう。

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精選版 日本国語大辞典 「抜山蓋世」の意味・読み・例文・類語

ばつざん‐がいせい【抜山蓋世】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「史記‐項羽本紀」の「力抜山兮気蓋世」による。山を抜き取るほどの力と、一世をおおい尽くすほどの気力の意から ) 威勢がきわめて強く、元気が非常に盛んであること。抜山倒河。抜山倒海。抜山翻海。
    1. [初出の実例]「是れ拿破崙が抜山蓋世の勢を以て欧羅巴全州を圧倒せし所以なり」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初)

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四字熟語を知る辞典 「抜山蓋世」の解説

抜山蓋世

山を抜き取るほどの力と、世をおおい尽くすほどの気力の意から、威勢がきわめて強く、元気が非常に盛んであること。

[使用例] 抜山蓋世の雄、此に坐して身を亡ぼし[幸田露伴*対髑髏|1890]

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