デジタル大辞泉
「心仏」の意味・読み・例文・類語
しん‐ぶつ【心仏】
仏語。
1 心がすなわち仏であること。
2 心中に現れた仏。
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しん‐ぶつ【心仏】
〘名〙 仏語。
① 心そのものが仏であること。
※九冊本宝物集(1179頃)四「万法は心の
所作にして、心の外に別の法なし。心仏及
衆生差別なきなり」
② 心中にあらわれる仏。
※
海道記(1223頃)
東国にさまよひ行く子「
妻子を思ふ心冥
(しんみゃう)にくらまされて、心仏の光を隔てたり」 〔
首楞厳経‐七〕
③
華厳経(けごんきょう)で、行境十種仏の一つ。
菩薩の
修行の完成によって到達した
仏果をその徳の上から名づけたもの。仏が衆生の心にみちわたり、心即仏であることからいう。
④ 心と仏。〔霊芝観経義疏正観記‐上〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報