掏摸・掏児(読み)すり

精選版 日本国語大辞典 「掏摸・掏児」の意味・読み・例文・類語

すり【掏摸・掏児】

〘名〙 (動詞「する(掏)」の連用形名詞化) 盗人。特に往来車中などで、人ごみにまぎれたりすれちがいざまに、他人懐中などから気づかれないように財布貴重品などを抜き取ったり切り取ったりすること。また、そのようなことをする盗人。巾着切り。とうぼ。ちぼ
言経卿記‐文祿三年(1594)八月二四日「正午天晴、盗人すり十人、又一人者釜にて煮らる」
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三「一漢眼光鷹の如く面撈児(〈注〉スリ)に似たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android