故宮博物院[北京](読み)こきゅうはくぶついん[ぺきん](英語表記)Gu-gong bo-wu-yuan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「故宮博物院[北京]」の意味・わかりやすい解説

故宮博物院[北京]
こきゅうはくぶついん[ぺきん]
Gu-gong bo-wu-yuan

中国ペキン(北京)直轄市紫禁城内にある博物館。1914年に紫禁城および瀋陽行宮,熱河行宮に所蔵されていた宝物類を展示する古物陳列所が設立され,1925年に故宮博物院として開館した。第2次世界大戦中に一部を遺失し,戦後十数万点の物品タイワン(台湾)へ持ち出されてタイペイ(台北)市故宮博物院に展示されている。おもな出土品にはの歴代皇帝が収集した書画,中山靖王劉勝の屍に着用された金縷玉衣(きんるぎょくい),錯金博山炉(→博山炉),烏篆文銅壺,石人俑(→),朱雀灯,陶盆,金銀象眼銅壺,提梁ゆう(酒器の一種),銅壺,文房具があり,から代にわたる全国十数省出土の発掘品が収蔵されている。

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