出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
… 古文献によると,このように香で衣服をくゆらせるのは芳香のためだけでなく,害虫から防護する効果を合わせもったことが知られる。香炉のうち,蓋の先端がとがって山形になったものは博山炉とよばれる。多くは浅い皿形の承盤をもち,大海中に浮かぶ神山にたとえたもので,神仙道と関係があろう。…
…殷の奉じたらしい太陽神,周の奉じた天によって神話の神々がその光芒を失ってくると,四岳とか五岳といった世界構成的山岳観があらわれ,天地的世界観,古帝王の系譜,西方世界への夢をのせて崑崙山があらわれ,これは祖霊の帰るところとして楚墓や漢墓の帛画(はくが)や漆画に関係づけられる。漢の博山炉もこのようなイメージの系譜につながるであろう。古い神話的イメージは老荘の思想や説話の中にある程度保存されているが,老荘の哲学が流行した東晋には,顧愷之(こがいし)が〈雲台山記〉で三山構成の霊山表現を示した。…
※「博山炉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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