新興国投信(読み)しんこうこくとうしん

知恵蔵 「新興国投信」の解説

新興国投信

中南米や中東欧、アジアなどの新興市場国が発行する債券や株式で資金を運用する投資信託のことで、世界的な過剰流動性を背景に、その規模が拡大している。日本でも外貨運用の一部として広がりつつある。代表的な対象国はBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)で、その後に続く国としてVISTA(ベトナムインドネシア南アフリカトルコアルゼンチン)などがあり、そのすそ野は広がっている。 こうした国々の経済成長の速さが投資家をひきつけているが、新興国の金融市場は欧米に比べて規模が小さく、相場が乱高下するリスクがあるうえ、政治的な変化で市場が混乱する可能性もある。日本の投資家にとっては、円高になった場合の為替リスクも背負うことになる。

(高成田享 朝日新聞記者 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android