朴瑞生(読み)パク・ソセン

朝日日本歴史人物事典 「朴瑞生」の解説

朴瑞生

生年生没年不詳
朝鮮王朝初期の官人。日本語読みは「ぼく・ずいせい」。字は汝祥,号は栗亭。太宗7(1407)年科挙に合格正長1(1428)年通信正使として日本に派遣され,翌年京都で室町幕府将軍足利義教に謁見して帰国した。帰国後朝廷に復命して,幕府に海賊禁止の実力がないこと,盛んに銭が通用していることなど日本の状況に関して報告した。

(鶴田啓)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「朴瑞生」の解説

朴瑞生 ぼく-ずいせい

?-? 朝鮮王朝の官僚
1407年科挙に合格。正長(しょうちょう)元年朝鮮通信使の正使として来日,翌年室町幕府将軍足利義教(よしのり)に謁見して帰国した。帰国後,農業への水車の利用,銭の流通など,当時の日本の生活や社会情勢をくわしくかいた復命書を提出した。字(あざな)は汝祥。号は栗亭。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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