林道栄(読み)はやし どうえい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「林道栄」の解説

林道栄 はやし-どうえい

1640-1708 江戸時代前期-中期の唐通事,書家
寛永17年生まれ。肥前長崎の人。父は中国からの渡来人元禄(げんろく)12年(1699)唐通事の上級職である風説定役(ふうせつさだめやく)にすすむ。同年,号として使用していた官梅(かんばい)を姓とする。書は即非如一(そくひ-にょいち)にまなび,深見玄岱(げんたい)と並び称された。宝永5年10月22日死去。69歳。名は応采。字(あざな)は欵雲(かんうん)。著作に「海外異聞録」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の林道栄の言及

【通事∥通詞】より

…したがって語学力,相手側に対する発言力において遜色があった。個人では詩・書の彭城宣義・林道栄,唐金銀の輸入策により町年寄末席並に挙げられた林市兵衛が知られ,一方蘭学・近代科学史上有名な西玄甫,吉雄耕牛,志筑忠雄,西善三郎,本木昌造らも前職は通詞であった。【中村 質】。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」