朝日日本歴史人物事典 「深見玄岱」の解説
深見玄岱
生年:慶安2.2.15(1649.3.27)
江戸時代前期の漢学者。長崎の人。玄岱は名。字は子新,斗瞻,通称は新右衛門。天猗と号す。本姓高氏。先祖は明の福建省影郡の人で,父の代に深見氏を名乗り,長崎の唐通事となる。渡来僧独立 について,儒学,医学,書法などを修め,のちに木下順庵 に詩を学ぶ。初め薩摩藩に仕えたが,病を理由に致仕。宝永6(1709)年,新井白石の推挙で幕府に召されて儒官となり,『大清会典』の翻訳などに従事した。唐様の書をよくし,書家としての名声が高く,林道栄と共に「長崎の二妙」と称せられた。<参考文献>石村喜英『深見玄岱の研究』
(高橋昌彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報