根頭がんしゅ病(読み)こんとうがんしゅびょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「根頭がんしゅ病」の意味・わかりやすい解説

根頭がんしゅ病
こんとうがんしゅびょう / 根頭癌腫病

ほとんどすべての植物に発生する病気で、とくにナシリンゴカキクリブドウなどの果樹類やバラボケなどの花木類によく発生する。根や幹の地際(じぎわ)の部分に表面がかさぶた状になった大きなこぶができる。病気にかかると樹勢が衰え、枯れることがある。病原はアグロバクテリウム・トゥメファシエンスAgrobacterium tumefaciensという細菌で、接木(つぎき)や移植時の傷口から植物に侵入して発病する。

[梶原敏宏]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android