油粕・油糟(読み)あぶらかす

精選版 日本国語大辞典 「油粕・油糟」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐かす【油粕・油糟】

[1] 〘名〙 大豆油菜亜麻落花生など、植物の種から油を抜きとったあとのかす。江戸時代以降、家畜飼料、または作物肥料とする。
※梵舜本沙石集(1283)三「『山海の珍物数をつくされたり。只なき物とては油糟ばかりなり』と云ふ」
[2] (油糟) 江戸前期の俳諧集「新増犬筑波集」の上巻の題。下巻の「淀川」と一冊をなす。松永貞徳著。寛永二〇年(一六四三)刊。宗鑑の「犬筑波集」の前句二六〇に貞徳が付句をし、自派の付方、作風を示したもの。巻末に和歌一〇首を添える。

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