亜麻(読み)アマ

デジタル大辞泉 「亜麻」の意味・読み・例文・類語

あ‐ま【亜麻】

アマ科一年草。高さ約1メートル。葉は小さく、線形で互生する。夏、青紫色または白色の5弁花を開く。果実は丸く、中に長楕円形で平たい黄褐色種子がある。種子から亜麻仁油あまにゆを絞り、茎から繊維をとる。中央アジア原産で、各地で栽培。ぬめごま。 花=夏 実=秋》「―の花日ざしあまねくつゆひたす/汀花

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「亜麻」の意味・読み・例文・類語

あ‐ま【亜麻】

  1. 〘 名詞 〙 アマ科の一年草。中央アジア・アラビア原産。ヨーロッパでは紀元前から栽培されていた。日本への渡来元祿一六八八‐一七〇四)時代で、亜麻仁油(あまにゆ)をとるために栽培された。繊維用の栽培は明治時代に北海道で開拓使によって成功したのが最初。亜麻仁油用の品種は、やや寒地の粘土質を好み、おもに北海道・東北地方で栽培され、繊維用のものは熱帯を好む。高さ約一メートル。葉は長さ二~三センチメートルの線形またはササの葉形。夏、青紫色または白色の五弁の花が咲く。実は球形のさやとなり、種子は黄褐色の扁平な長楕円体で、亜麻仁油を搾る。茎からとれる繊維は、麻布地原料の大半を占める。ぬめごま。あかごま。いちねんあま

▼あまの花 《 季語・夏 》 〔薬品手引草(1778)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「亜麻」の解説

亜麻 (アマ)

学名Linum usitatissimum
植物。アマ科の一年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android