津山検校(1世)(読み)つやまけんぎょう[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「津山検校(1世)」の意味・わかりやすい解説

津山検校(1世)
つやまけんぎょう[いっせい]

[生]? 名古屋
[没]天保7(1836).3.6. 大坂
盲人の地歌演奏,作曲家。都名 (いちな) 慶之一。豊賀四度,中川勾当を経て検校となる。大坂の津山系および中筋の祖。名古屋から大坂へ出て文化 (1804~18) 頃野川流長歌 40番,番外 10番の制度を定め,津山撥 (大坂系地歌三味線に用いる大型の撥で先端で薄くなる) を創始したといわれる。享和1 (1801) 年には菊永検校のもとで『新増大成糸の調』の校訂に参加。文政7 (24) 年刊『新選箏譜』収載の箏組歌『千代の友』を作曲,『玉鬘』『兆殿司』なども作曲,『道中双六』 (勢州某作曲) を改調したといわれている。

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