溶接鋼管(読み)ようせつこうかん(英語表記)welded tube; welded pipe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「溶接鋼管」の意味・わかりやすい解説

溶接鋼管
ようせつこうかん
welded tube; welded pipe

溶接管ともいう。溶接によってつくられた鋼管帯鋼を円筒状に曲げ,突き合せて溶接してつくる。ストリップミルの発達普及により,継ぎ目なし鋼管生産量を抜き,現在の鋼管の大半を占めている。製造法により,鍛接鋼管,電縫鋼管,電弧溶接鋼管,ガス溶接鋼管などの種類がある。小口径,中口径の電縫鋼管が多く,用途は,水道,ガスの配管化学工業装置,土木建築用,特殊用途の精密管などきわめて広い。

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世界大百科事典(旧版)内の溶接鋼管の言及

【金属管】より

…農業用金属管のおもしろい例に,スパイラル鋼管という大径管を用いるサイロの外壁の製造がある。スパイラル鋼管というのは,鋼をスパイラルに巻いて,その継目を溶接した溶接鋼管で,継目がスパイラルになる。帯鋼の幅は一定でも巻くときのピッチの大小によって管径を帯鋼の幅の約1/3(ピッチは無限大)から無限大(ピッチ0)まで変化できるつくり方で,肉厚が数mm,直径が数mのスパイラル鋼管が製造されている。…

※「溶接鋼管」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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