狐色（読み）キツネイロ

デジタル大辞泉

きつね‐いろ【^×狐色】

狐の毛のような薄い茶褐色。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

きつね‐いろ【狐色】

〘名〙 狐の毛色に似た、うすいこげ茶色。きつね。

※虎明本狂言・釣狐（室町末‐近世初）「出立は、初はすみぼうし〈略〉あはせはきつね色」

出典　精選版 日本国語大辞典

色名がわかる辞典

きつねいろ【狐色】

色名の一つ。イヌ科キツネの毛の色を表す薄い橙だいだい色。白っぽい腹の方ではなく、背の濃い毛の色。料理でいう「こんがりと狐色になるまで炒める」という表現に代表される色合い。洋名の訳語を除き、日本の伝統色名は植物が多く、動物の色名は珍しい。よく知られるのはほかに鼠色くらい。鳥では鶯うぐいす色、烏羽色、雀色、鳶とび色、鶸ひわ色、真鴨色などがある。

出典　講談社