鼠色(読み)ねずみいろ

精選版 日本国語大辞典 「鼠色」の意味・読み・例文・類語

ねずみ‐いろ【鼠色】

〘名〙
① 青みがかった淡黒色。灰色。にびいろ。ねず。
※虎明本狂言・察化(室町末‐近世初)「ねずみ色なとりの、まつこれほどな大きさでおじゃる」
② (黒白がはっきりしないところから) 態度主張所属などがあいまいなもの。

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デジタル大辞泉 「鼠色」の意味・読み・例文・類語

ねずみ‐いろ【×鼠色】

ネズミ毛色のような淡黒色。灰色。ねず。「鼠色の目立たないスーツ
[類語]灰色グレー

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色名がわかる辞典 「鼠色」の解説

ねずみいろ【鼠色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「灰色」としている。一般に、ネズミ科ネズミの体毛のような濃い灰色のこと。江戸時代、奢侈しゃし禁止令により染色の色が制限されたなか茶色系統、鼠色系統、紺色系統は許されたとされるほど、ポピュラーな色であった。そして「四十八茶百鼠しじゅうはっちゃひゃくねず」といわれるように多くの派生した色を生み出した。藍鼠あいねず梅鼠うめねず銀鼠ぎんねず茶鼠ちゃねずみ利休鼠りきゅうねずみなどが代表的。このため、まじりけのない鼠色を素鼠すねずみともいった。

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