デジタル大辞泉 「盗跖」の意味・読み・例文・類語 とう‐せき〔タウ‐〕【盗跖/盗蹠】 中国古代の大盗賊。春秋時代の魯ろの人とも、黄帝時代の人ともいう。多数の部下を連れて各地を横行したといわれる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「盗跖」の意味・わかりやすい解説 盗跖 (とうせき)Dào Zhí 中国古代の伝説的な大盗賊。盗蹠とも書く。魯の賢人,柳下恵の弟であったという説に従えば春秋時代の人であるが,実在の人物であったかどうかは不明である。性格は凶暴で,日ごとに無辜(むこ)の人々を殺し,人の肝を膾(なます)にし,財貨を略奪し,数千人の手下を集めて天下に横行,諸国を震憾させたという。《荘子》に〈盗跖篇〉があり,孔子と盗跖との架空問答を記す。執筆者:永田 英正 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報