移文（読み）イブン

デジタル大辞泉

い‐ぶん【移文】

１ ⇒移い
２ 回状。まわしぶみ。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

い‐ぶん【移文】

〘名〙

① 管轄関係のない官司間でとりかわされる公文書。移牒(いちょう)。

※東南院文書‐承和九年（842）七月一九日・因幡国高庭荘別当解「移文進_二於其国部内_一、捜_二求彼身_一」

② ①に準ずる性質の文書。外交文書の場合など。また、その文書を送ること。

※太平記（１４Ｃ後）三九「徐(やうやく)已移_二文(イフンシテ)日本国_一照験」

③ 布告文。触れ書き。

※扶桑集（995‐999頃）七・橘才子以予為失時贈答之中屡有此句余乃不然故述来由復次本韻・復賦聞字〈源英明〉「南嶺梳_レ霜煩_二甪綺_一。北山擺_レ月見_二移文_一」

うつし‐ぶみ【移文】

〘名〙 次々にまわして用を達する書状。まわしぶみ。回状(かいじょう)。

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【移文】いぶん

ふれぶみ。

字通「移」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」