源英明 みなもとの-ふさあきら
?-939 平安時代中期の官吏,漢詩人。
斉世(ときよ)親王の第1王子。母は菅原道真の娘。宇多源氏。左近衛(さこんえの)中将,蔵人頭(くろうどのとう)。祖父宇多天皇の没後は不遇で,おなじく不遇の詩人橘在列(たちばなの-ありつら)と親交をむすぶ。作品は「本朝文粋(もんずい)」などにみえる。父の遺言により「慈覚大師伝」を完成した。天慶(てんぎょう)2年死去。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の源英明の言及
【交野少将】より
…平安中期の物語の主人公。《源氏物語》《落窪物語》では好色漢とされ,源英明に交野中将の称があったともいう。一方,《風葉和歌集》所見の〈交野物語〉は,中納言なる人物が交野の鷹狩りが縁で大領の娘と契るが,以後訪れないため娘は投身自殺をはかるという筋で,《今昔物語集》に伝える高藤伝説と似る。…
※「源英明」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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