統一ソマリア会議(読み)とういつソマリアかいぎ(英語表記)United Somali Congress

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「統一ソマリア会議」の意味・わかりやすい解説

統一ソマリア会議
とういつソマリアかいぎ
United Somali Congress

ソマリア政党略称 USC。1969年以降権力を掌握していたムハンマド・シアド・バーレ大統領を 1991年に打倒した反政府勢力の中核的組織。1989年中央ソマリア地域のハウィヤ族を中心に設立。1990年8月,北部を中心に反政府運動を展開していたソマリア国民運動,南部地域を基盤とする反政府勢力のソマリア愛国運動と共闘してゲリラ活動を展開。1991年1月 USCの軍事部隊が首都モガディシオ制圧,同月アリ・マハディ・ムハンマドを暫定大統領とする政権を樹立した。だが党は同 1991年半ばに分裂し,ムハンマド暫定大統領派と USC議長のムハンマド・ファラー・アイディド将軍派に二分された。以後全土で民族単位の武装勢力が覇権を争う内戦状態となった。そのため 1992年12月にはソマリアの平和維持のため国連ソマリア活動が,1993年には第2次国連ソマリア活動が展開されたが内戦状況は変化しなかった。1997年12月にはムハンマド暫定大統領派,アイディド派,アト議長派(1995アイディド派から分離)の 3勢力を含むその他 28派間で和平協定が調印されたが,1998年2月の和平会議は一部勢力の協定拒否により延期された。2000年以降各国の仲介により数回の和平会議が開かれ,2005年暫定連邦政府が発足した。(→ソマリア内戦

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