翕然(読み)キュウゼン

デジタル大辞泉 「翕然」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐ぜん〔キフ‐〕【×翕然】

[ト・タル][文][形動タリ]多くのものが一つに集まり合うさま。
「ふうむ、―たる同情を集めたものだね」〈佐藤春夫晶子曼陀羅

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「翕然」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐ぜん キフ‥【翕然】

〘形動タリ〙 (「翕」はあつまる意) 多くのものが一つに合うさま。集まるさま。一致するさま。翕如(きゅうじょ)
空華集(1359‐68頃)一二・真龍江唱和詩巻序「凡曰緇白之有一レ道者翕然帰之」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石一一「天下翕然として其旗下にあつまるのだから」 〔史記太史公自序

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「翕然」の読み・字形・画数・意味

【翕然】きゆう(きふ)ぜん

鳥が集まり飛ぶ。多く集まる。また、集まり和合する。〔史記、太史公自序〕七國辜(つみ)に伏し、天下翕然として、大いに安らかにして殷富なり。孝景本紀、第十一を作る。

字通「翕」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android