蒸しパン(読み)むしぱん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「蒸しパン」の意味・わかりやすい解説

蒸しパン
むしぱん

生地(きじ)をスチームで加熱して膨らませ、デンプン糊化(こか)したパン。古くから中国にある饅頭(まんとう)、アメリカ家庭でつくるスチームド・ブレッド同類である。パン用酵母を用いるものと、ふくらし粉によるものがある。蒸しパンの中に餡(あん)を入れたものは日本では和菓子の「まんじゅう」で「むしまんじゅう」とよばれ、玄米パンとして売られるパンも蒸しパンであることが多い。固くなっても蒸し直せるので便利である。

[阿久津正蔵]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「蒸しパン」の解説

むしパン【蒸しパン】

(焼かずに)蒸して作ったパン。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の蒸しパンの言及

【パン】より

…中尾佐助の《料理の起源》によると,ユーラシア大陸でのパン類の分布は次のようなものである。中国の麦作地帯である華北平野では,発酵蒸しパンのマントウと無発酵・発酵の両方が混在するピン(餅)類がある。ピンは,小麦粉をこねて,焼いたり,蒸したり,煮たり,油で揚げたりしたものの総称である。…

※「蒸しパン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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