玄米パン(読み)げんまいぱん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

玄米パン
げんまいぱん

小麦粉に玄米の粉末を混入した日本独特のパン。第二次世界大戦前に「玄米パンのホヤホヤ」として売られたパンは、大豆パンや高粱(こうりゃん)パンと同様に小麦粉の10~20%をこれら雑穀に置き換えたものであり、膨張も悪く味もよくないので多量の砂糖を加えた甘いパンであった。欧米の小麦パンに対する日本の米パンという自給自足的国際関係のもとで現れたものであり、蒸しパン、焼きパンともにつくられていたが、できたてでないとまずいので、ほやほやのなかにおいしさを求めたものであった。現在では、ビタミンの多い栄養食として食されている。

[阿久津正蔵]

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精選版 日本国語大辞典の解説

げんまい‐パン【玄米パン】

〘名〙 (パンはpão) 玄米の粉で作ったパン。大正から昭和にかけて東京の町ではやった。〔新しき用語の泉(1921)〕

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世界大百科事典内の玄米パンの言及

【玄米】より

【竹生 新治郎】
[調理]
 第2次大戦までの日本では白米食による脚気の害が大きかったため,たえず玄米食が提唱されていた。玄米パンもそうした運動の一環としてつくられたもので,玄米粉と小麦粉を材料とした濃褐色の蒸しパンである。大正期以後,自転車にのって〈玄米パンのほやほや〉と呼売する玄米パン屋の姿は,しばしば見られたものであった。…

※「玄米パン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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