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パン パン Pan

翻訳|Pan

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パン
パン
Pan

ギリシア神話の半人半獣神。牧畜の神で,アルカディア起源だが,ギリシア全土で崇拝され,ローマではファウヌスと同一視された。ひげもじゃで,額に2本の角のある怪異な面貌と,やぎの下半身をもち,一伝ではヘルメスの子で,生後すぐ父にオリュンポスに連れていかれたとき,こっけいな姿がすべての神々の心を楽しませたので,ギリシア語で「すべて」を意味するパンという名をつけられたという。

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パン
パン
bread

小麦粉またはライ麦粉に水を加えてこね上げてできる生地を焼いた食品のうち,炭酸ガスを含ませて組織を膨化させたものをいう。その歴史は古く,すでにエジプト第5王朝 (前 2494頃~2345頃) 時代に小麦パンをつくった記録がある。

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デジタル大辞泉の解説

パン(pan)

[名](スル)
映画・テレビの撮影技法で、カメラを1か所に据えたまま、レンズの方向を水平に動かすこと。上下に動かすことにもいう。「パンさせて町の全景を撮る」→チルト
スマートホンタブレット型端末で、拡大した画像などの一部だけが表示されているとき、画面を指で押したまま上下左右に動かすこと。

パン(pan)

底が平らで取っ手の付いている鍋。「フライパン」「シチューパン

パン(pan)

[接頭]他の外来語に付いて、広くそのすべてにわたる、の意を表す。汎(はん)。「パンアラブ主義」

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百科事典マイペディアの解説

パン

ギリシア神話の家畜と牧人の神。ローマではファウヌスと同一視された。上半身は人間だが,山羊の足,耳,角をもち,全身剛毛に包まれている。ヘルメスとニンフの子。昼寝を妨げられると人びとや家畜に恐慌(英語パニックpanicの語源)を与えるという。
→関連項目シルウァヌスパニックパンの会パンパイプミダスやぎ(山羊)座

パン

日本語のパンはポルトガル語から転化したという。小麦粉ライムギ粉を主原料としイーストを加えてこね,発酵膨張させて焼いた食品。メソポタミアが発祥とされ,古代エジプトでも作られた。

パン

映画の撮影技法。panoramicの略。一定の位置でカメラを左右または上下(または斜め)に旋回しながら撮影すること。上下の場合はティルトともいう。
→関連項目イントレランス

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栄養・生化学辞典の解説

パン

 コムギ,ライムギなどの粉を練ってドウを作り,それを焼いたもの.

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典の解説

パン【pão(ポルトガル)】

小麦粉を水で練った生地をイーストを用いて発酵させ、焼いた食品。ライ麦粉を用いたり、ライ麦粉と小麦粉と混ぜて用いたりするものもあるほか、砂糖・卵・バターなどの油脂・牛乳などを配合した生地を用いるもの、ドライフルーツやチーズを生地に混ぜるもの、クリームジャム・甘く煮た果物などをのせたり中に入れたりして焼いたものなど、さまざまなものがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

パン【Pan】

ギリシア神話の牧人と家畜の神。その名は〈養う者〉の意。ローマ神話ファウヌスにあたる。もともとアルカディア地方の神で,同地方に多いヤギの脚と角を持つ姿に想像された。彼は山野に美少年やニンフを追いかける好色な神とされ,彼の発明した楽器で常時携えて吹き鳴らすシュリンクスSyrinx(パンパイプとも呼ばれる葦笛)も,かつては彼の追跡を逃れようとして葦に変容した同名のニンフであったという。彼はまた牧人や家畜にえたいのしれない突然の恐怖(英語パニックの語源)を送ることでも知られるが,その原因は彼の昼寝を妨げて怒らせることにあると考えられた。

パン

麵麭,麪包とも書く。日本語のパンはポルトガル語のpãoからきた名で,pãoはラテン語のpanisを語源とする。フランス語のpainも同じである。英語ではbreadドイツ語ではBrotと呼ぶ。 パンという語は二通りの意味があり,一つは〈生命の糧〉というように,人間を養ってくれる食糧一般に対して,畏敬の念をこめて,象徴的な意味で用いられている。次に狭義のパンは,小麦,ライ麦などの穀物の粉に,水とイーストその他の材料を加え,こね上げたもの(ドウdoughという)を発酵させて焼いたものをいう。

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大辞林 第三版の解説

パン【pan】

( 名 ) スル
映画・テレビで、カメラの位置を固定したまま、左右に動かしながら広い範囲を撮影すること。 「ゆっくりと-する」 → ティルト

パン【pan】

浅めで底の平らな、取っ手の付いている鍋。平鍋。 「フライ--」 「ソース-」

パン【Pān】

ギリシャ神話の牧人と家畜の神。元来はアルカディアの神。山羊の角・鬚ひげ・下半身をもつ半獣神。笛の音楽・舞踊を好む。昼寝を妨げられると人や家畜に突然の恐怖(パニック)を与える。ローマ神話のファウヌスにあたる。

パン【PAN】

〖peroxyacetyl nitrate〗
硝酸ペルオキシアセチル。光化学スモッグ生成時に発生するオキシダントの一種。パーオキシアセチル-ナイトレート。

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世界大百科事典内のパンの言及

【愛】より

… そこで,既存の説を離れて愛の本質を考える一助に,哺乳類の生態に注目すると,意外な事実が認められる。まず,ピグミーチンパンジーの性行動は,普通のチンパンジーとでなく,人間と酷似する。さらに,ゴリラの雌は群中の母なし子を養護するが,これについでおおらかな父親らしさを発揮するのは,他の類人猿でなくライオンである。…

【ファウヌス】より

…その名は〈恩恵を施す者〉の意。早くからギリシアの牧神パンと同一視されたため,美術ではパンと同様,ヤギの角と脚を持つ姿で表現される。彼はもともと森の神で,とくに森の中で聞こえる不思議な音は彼の声と想像されたところから,予言を伝える神としてファトゥウスFatuus(〈語る者〉の意)と呼ばれることもあった。…

【ヤギ(山羊)】より

…新約聖書では最後の審判において,キリストが,ちょうど羊飼いがヒツジとヤギを分けるようにすべての人間を善き者と悪しき者に分けると書かれている(《マタイによる福音書》25:32~33)。ギリシア神話における牧神パンは牧人たちの崇拝する神であって,その姿は下半身はヤギで足にはひづめをもち,上半身はいちおう人間の形をもつが,額にはヤギ角,あごにはヤギひげをもつとされた。パンのほかに,ギリシアではサテュロス,シレノス,北欧民話の森の精リェシー,ローマではファウヌスといった半獣神がいる。…

【かまど(竈)】より

…すり石とすり臼の存在は,粉食の体系を暗示するものである。自然物を利用した容器のなかで粉をこね,熱した石板や土面で焼きあげる,パン焼きの原初的な萌芽を想定しうる。この場合,火床は地面または少し掘りくぼめた地面を利用する。…

【コムギ(小麦)】より

…最も広範な地域で栽培されて最大の生産量をあげ,イネ,トウモロコシとともに世界三大穀物の一つで,人類の主食をまかなう重要な作物。長い農耕の歴史の中でしだいに生産性の高い品種にかわってきたが,現在栽培されているのは大部分がパンコムギT.aestivumL.(英名common wheat,フツウコムギともいう)(イラスト)である。
[種と分布]
 コムギは一粒系コムギ(二倍種,染色体数2n=14,ゲノムA),二粒系コムギ(四倍種,2n=28,ゲノムAB),チモフェービ系コムギ(四倍種,2n=28,ゲノムAG)および普通系コムギ(六倍種,2n=42,ゲノムABD)の4群からなる。…

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