過ちては改むるに憚ることなかれ(読み)あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ

故事成語を知る辞典 の解説

過ちては改むるに憚ることなかれ

過ちを犯したと気づいたら、自分の面目他人の目など気にせず、ためらうことなく改めるべきだ、ということ。

[使用例] もし君が、世間での評判のように、きわめて動揺しやすい、いわゆる出来心的の女であったのであらば、すなわち僕とのあのこともほんの一時の浮気であったのであらば、過って改むるに何の憚るところがあろう[大杉栄*男女関係について|1916]

[由来] 「論語がく」の一節。立派な人物のあるべき姿を列挙したことばの中で、威厳があること、学問に励んでやわらかい頭を持つこと、誠実であること、劣った者と友だちづきあいをしないことに続いて、挙げられています。

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